

自分を醜いと思うマリアはもうすぐ28歳。身長155cm、体重72kg。茶色の癖っ毛に黒ぶちメガネの彼女は、いつも困った顔をしている。人に話しかけられると、弱々しく笑ってごまかし、その場を去ろうとする。殺風景な部屋に一人暮らし。仕事終わりには毎日コンビニに立ち寄り、弁当からお菓子まで二千円は買い込む。時には愛読雑誌、Glamorous(グラマラス)を片手に。これでも彼女、ビビアン・スーでお馴染み痩身のエステ(スリムビューティハウスさん)に大金を費やしているのだ。その額四百八十万円。五年分のボーナス全額を貯金し、昨年一括で支払い、通い始めた。ただ、一年経った今でも痩せる気配はない。実は、エステ店員に自分が痩せないことを責められるストレスで毎日のように大食いを繰り返しているのだ。今夜もマリアはグラマラスを片手に胡坐をかいてポテトチップスを貪り食う。
私の家にはハーブティーの葉が何種類も密閉容器に保存されています。そのほとんどは行きつけのエステティックサロンのエステティシャンからすすめられたもの。行きつけのエステティックサロンではその人の体調や肌の状態に合わせて、ハーブを組み合わせたハーブティーを購入することができます。私のお茶は美白や利尿効果のあるエリカのハーブティーや腸の浄化作用のあるガリカという種類のバラのハーブティーです。疲れたときや肌の調子が悪いときに、このハーブティーを飲むと、身体が癒される気がします。「ういきょうの種」のハーブもあります。ういきょうは香りが強いので、ほんの少しを熱湯に加えるか、スモーキーでスパイシーなタイプの紅茶と混ぜて飲みます。先生から、ういきょうは女性の色香を保つ特効薬だと聞かされてから、ういきょうを欠かしたことがありません。家にいるとき、ちょっとのどか渇いたな、というときはハーブティーをいれます。コーヒーを飲むかわりにハーブティー。これもまた、私の健康の秘訣です。
エステサロンでは、カウンセリングの後に実際の肌の診断に入ります。皮膚表面の溺の測定や含水量の測定、ウッドランプという特殊な光線で反射させてその色による判断をしたり、さらにスンプ写真といって上膚表面の型をとって、これを顕微鏡写真でとります。すると、年齢の割に老化しているかどうか、皮脂分泌が多いか少ないか、ふだんの洗顔法が完全に行なわれているかどうか、そのほか本人の気づかない皮膚の状態がわかるのです。その結果、この方にはどういうコースで美顔をするか、技術順序や使用化粧品などが決定されるのです。実際の操作では、まずクレンジングでメイクや付着した汚れをとります。このクレンジングクリームを完全にとり除くために、石けんをお湯で溶かしたものを刷毛で十分に泡立たせ、この刷毛(軟らかい男性のひげそりに使用するようなもの)で顔全体を洗うようにします。そのあと、スチームタオルで何回もそれをふきとります。